ポンジスキームに注意!決して乗ってはいけない投資詐欺の手口を解説!

ポンジスキームに注意!決して乗ってはいけない投資詐欺の手口を解説!人生哲学
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年利30%の投資案件があったら皆さんどうしますか?

100万円投資したら一年後には130万円になって返ってくる。

そんな魅力的な話があったら気になっちゃいますよね。

でもその案件、詐欺かもしれません。

今回は投資詐欺の手口中でも有名なポンジスキームについて解説します。

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ポンジスキームとは古くからある投資詐欺の手口

電卓の上に立つ男性

ポンジスキームとはかなり昔からある投資詐欺の手法です。

ポンジさんという詐欺師が開発したので、ポンジスキームと名前がついています。

ポンジスキームの気になる手口ですが、お金を集めるだけ集めて一切運用しないで逃げる手口です。

メメ
メメ

詐欺はどれもそうやろ・・・

根本はこれだけで他の詐欺と変わらないのですが、もうちょっと具体的に解説します。

ポイントは

  • 分配金を実際に配ること

です。

分配金を実際に配る為、詐欺だとわかるまでに長い時間がかかります。

なので、これだけ有名な手口にもかかわらず、引っ掛かってしまう人が多いのです。

 

例を出して手口を解説します。

登場人物は詐欺師L、出資者M、被紹介者N。

 

詐欺師Lは投資案件をはじめ、一口100万円で出資者を募ります。

その内容は株式のトレードで年利30%を確実に出すというもの。

出資者Mは年利30%の魅力に感じ、半信半疑ながらも100万円出資しました。

 

一年後。

 

詐欺師Lは出資者Mに対して、

「約束通り投資で利益が出たので30万円の配当を出します。

といって、配当金を実際に配ります。

そうなると出資者Mも大喜び。

来年も同様に配当金がもらえると信じ、更に100万円追加で資金を投入します。

続けて、詐欺師Lは出資者Mに対して、

 

「よかったらこの投資案件を他の人に勧めてください。」
「紹介したらあなたにも紹介料10万円を差し上げます。」
利益が出るのは確実なのでみんなで利益を分かち合いましょう。」

 

など、言葉巧みに出資者Mを誘導します。

既に信じ切っている出資者Mは被紹介者Nに対して、

 

「いい投資案件があるんだ。」
「君にも幸せになってもらいたいから一緒にやろう。」
僕もやってるし、実際に利益も出て30万円儲かったんだ。

といって、出資者がどんどん増えていきます。

 

そして出資者が増えてきた段階で、ドロン。

急に連絡が取れなくなり、預けたお金が返ってくることはありませんでした・・・

 

という流れです。

 

さて、ここで30万円の配当金は一体どこから出ているのか?

と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

 

ポンジスキームでは、出資金の運用を一切行いません。

ただ預かっているだけです。

 

そして配当金は、出資者Mが出した一切運用されていない100万円の中から支払われています。

1年目は100万円集めて、30万円返す。

詐欺師Lには70万円の資金が残ります。

 

2年目は出資者Mがさらに100万円、被紹介者Nが100万円出資しているので、詐欺師Lは更に200万円を手にしています。

そしてその中から出資者Mには配当金60万円と紹介料10万円を、被紹介者Nには配当金30万円を出すので、詐欺師Lの手元には更に100万円の資金が残ります。

 

わかりやすく表にしたのが下図。

1年後2年後
合計出資額100万円300万円
その年の配当金30万円90万円
その年の紹介料0円10万円
合計返金額30万円130万円
詐欺師の手元に残る額70万円170万円

当然、3年後、4年後になっても新しい出資者が増えている間は詐欺師の手元に残るお金も増えていきます。

その間は配当金もちゃんと払います。

しかし、新しい出資者が少なくなってきて、配当金を払うと自分の手元に残るお金が減るという状態になった時になって初めて逃げるのです。

 

ポンジスキーム体験談~実例を2パターン紹介~

成金

実際に私が勧誘されたポンジスキームの実例を紹介いたします。

  • ケース1:仮想通貨の人工知能を利用したトレード
  • ケース2:仮想通貨のアービトラージによるトレード

ケース1:仮想通貨の人工知能を利用したトレード

私が誘われたのは2018年7月頃でした。

場所は新宿のカフェ。相手は24歳(自称)のちょっといかつめの男性Aさんでした。

Aさんに出会ったきっかけは自身が主催したカフェ会。

 

その時は仮想通貨についてお話しませんか?みたいな内容で募集しており、お客さんが2人来てくれました。

 

で、その時に来たお客さんのうちの一人がAさんでした。

出会って軽く自己紹介をしてしばらく仮想通貨について雑談をしました。

 

当時は価格が下がってきていたので、

メメ
メメ

ビットコインとか今が買い時ですかね~。

トシ
トシ

ですね~。でももうちょっと下がるような気もしますね~。

とか会話してました。

 

そんなこんなで雑談を楽しんでいたのですが、会話の中でAさんが、

「自分、人工知能を使ったトレードやってるんですよ。」

という話を始めました。

 

話の詳細を聞くと、仮想通貨の人工知能トレードを始めた経緯は

「○○さんっていうすごいお金持ちの方に紹介されて始めました。」

 

とのこと。更に、

 

「300万円入れてて、毎日大体8万円位稼いでいます。

「今は仕事も辞めてトレードだけで暮らしています。」

「実際自分でやることは何もないのでほったらかしているだけです。」

 

なんて夢のような話がバンバン出てきました。

トシ
トシ

毎日8万・・・・。

どうやったら始められるかを聞くと、

 

「自分が紹介しますよ。毎週日曜日に新宿でセミナーを開いているんで聞きに来てください。」
「(セミナーは)1,000円で参加できますよ。」
「誰かほかの人を紹介したら3万円もらえます。」

 

だそうです。

 

なるほど・・・

これは・・・

 

トシ
トシ

あんま信用できないな~。

っと、思ったのが率直な感想でした。

2018年7月時点では私はまだ「ポンジスキーム」というものを知りませんでした。

 

なので、なんかすごいことやってるな~。すごいな~。

 

とも思ったのですが、なんとなく魅力に感じませんでした。

案件も一口100万円から参加可能と高額だったのもありますが、人を紹介すると紹介料が3万円もらえたりと、なんとなく怪しいと感じてしまいました。

 

Aさんの口がうまくなかったこともありますが・・・

そんなこんなで

トシ
トシ

時間があったら連絡しますねー。

といってお別れしました。

 

確かに当時はポンジスキームというものを知りませんでしたが、これはほぼ確実にポンジスキームでしょうね。

1日に数万円勝ったとしてもその配当金が引き出せるわけではないようだったので、そもそも分配金を出していたのかさえ謎です。

 

もう一人のお客さんも「すごいな~」なんて言っていましたが、結局やらずじまいだったそうです。

 

と、まあ完全にポンジスキームの手口ですね。

怪しいポイントとしては

  • トレードで毎日勝つ
  • 分配金が出る
  • 紹介料が貰える
  • 現実的にあり得ない利回り(日利2%以上)

こんなところですね。

ケース2:仮想通貨のアービトラージによるトレード

浪費したサラリーマン

こちらの案件は知人Bさんから紹介されました。

時は2018年9月頃。

またもや仮想通貨の案件です。

Bさんは私が投資をしていることを知っており、オススメだよ!

 

って感じで紹介してくれました。

 

Bさんは2018年7月頃に投資を始めたいと思い立ったようで、投資セミナーに行ってきたとのこと。

 

この投資セミナーがこれまた怪しくて、Bさんは私のようにカフェ会を開催しており、そこで出会った経営者Cさんにそのセミナーを紹介されたとのこと。

Bさんは当時全くの投資初心者だったこともあって、私を含めて、Bさん、Cさんの3人でCさんの話を聞きに行ったのです。

 

Cさんが話す内容は

「仮想通貨のアービトラージ(トレードの手法、詳細は割愛)で安定的に勝ち続けることが出来る企業がある。」

「私も100万円入れており、かなり儲かっている。」

とのこと。

 

この時点ですでに怪しいですが、更に

「ぶっちゃけると、トレード利益よりも人を紹介した紹介料の方が儲かる」

といっていました。

トシ
トシ

自ら暴露していくスタイル。

 

それ以上の詳しい解説はされなかったものの、私は怪しさしか感じなかったので、セミナーの誘いを断りました。

 

しかし、Bさんは目をキラキラさせて、詳しい話を聞きに行く。といっていました。

 

そして後日、Bさんから急に電話が。

「トシさん、いい投資の案件があるんですけど、話聞きに来ませんか?」

と・・・

トシ
トシ

あちゃ~、と思いましたね。

せっかくなので、色々聞き込みをしてみたらこんな感じでした。

  • 月利16%は堅い
  • 一口100万円で出資できる
  • 仮想通貨事業以外にも不動産事業とか自動車系の事業とかいろいろやっている
  • 社長は投資に懐疑的な人だから安心
  • 社長が投資に100%はないって言っているから信用できる
  • 名の知れた企業と提携している(名前言っていたけど忘れた)
  • 仮想通貨のトレードがうまくいかなかったときは他の事業の利益から分配金を出す

ツッコミどころ満載ですね・・・

月利16%って・・・

もはや言わずもがなです。

ちなみに100万円を月利16%を5年間複利で運用した場合、160億5000万円まで膨れ上がります。

 

・・・

全員億万長者ですね。

 

この時は既にポンジスキームの手口を勉強した後だったので、2秒ほど悩んだ挙句に丁重にお断りしました。

更に、

トシ
トシ

ポンジスキームっていう詐欺の手口があるんで気を付けてくださいね。

 

とポンジスキームの解説をしてくれていたブログ記事のURLを送ってあげました。

 

実際に知らずに出資してしまった方はすぐに返金を求めてみましょう。

 

ポンジスキームを行う人間は一人や二人が返金を申し出たところで、そんなに痛くないので返金を受け付けてもらえることも珍しくありません。

 

それよりも、

「解約しようとしたけどできなかった。」

と悪評が立つことの方が避けたいのがポンジスキームさんの心情のようです。

 

Bさんは今頃どうなっているのやら・・・。

トシ
トシ

騙す側に回ってる可能性が若干あるので怖い。

ポンジスキーム被害に遭わないため為に相場を知っておく

相続

実例を紹介しましたが、実際ポンジスキーム被害に遭わないためにはどうすればいいのでしょうか。

実際に運用をしているかどうかを見分けることはできませんよね。

 

何よりも大事なことはポンジスキームらしき案件には近づかないことです。

ポンジスキーム案件は手を変え品を変え、あなたを騙そうとします。

「今回だけは違う」

「これからのAIは違う」

とかいろいろ言われます。

 

とはいえ、本質は一緒なのでポンジスキームの特徴を頭の片隅に置いておきましょう。

ポンジスキームの特徴として以下が挙げられます。

  • 年利がありえない程高い
  • 元本保証
  • 分配金を出す
  • クローズドな場で人づてに回ってくる
  • 私募案件

ざっくりこの辺を覚えておきましょう。

特に年利の相場は3~7%です。この数字を逸脱して確定で利益が出る場合は詐欺だと思ってください。

 

最近では年利が普通の投資と比較してもそう変わらないポンジスキーム案件も出てきているので100%ではないですが、これらの特徴を持つ案件が舞い込んできたら疑ってかかりましょう。

トシ
トシ

というかほぼNG。

仮想通貨だろうと、最新のAI技術を駆使していようと、大手企業が秘密裏に情報を集めて開発したプログラムだろうと、相場を逸脱したリターンを得ることはできません。

(そんなものがあればニュースで取り上げられるか、庶民の間に出回らずに金持ちの間でだけ回る)

 

ポンジスキーム案件に引っ掛からないのは投資をするうえで大前提になります。

相場を知り手口を知れば騙されることはなくなるので、これまでもこれからもポンジスキーム案件が出てくることを認識して慌てず対処できるようになりましょう。

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