投資で損を出すのは誰でも嫌なものですよね。
それが投資初心者ともなれば一層精神的にきついです。
そんな方の為に長期的な視点で投資を考えるための心構えについて解説します。
投資ってパソコンの前に張り付いていないといけないんだよね?
って思ってる方はこちらから読むのがオススメです。
株式投資は長期的な視点で見ましょう
株を購入して含み損が出ると心が落ち着かなくなったりしませんか?
今現在の自分のお金が何万、何十万単位で変動するのですから当たり前ですよね。
でも、株式投資は長期的な視点で見る必要があります。
短期的には上昇と下落を繰り返していますが、長期的に見れば、ほぼ右肩上がりになっているのです。
長期的、というのは数か月や1年ではなく、5年~10年単位です。
1年程度だと、投資のリターンを得られない可能性は十分にありますが、5~10年単位で見ると、基本的にはリターンが得られます。
実際の表を用いて詳しく解説していきます。
価格の推移を長期的に考えてみよう
下の表をご覧ください。アメリカの代表的な株価指数であるS&P500を基にしたETF、バンガード・S&P 500 (VOO)の価格推移です。
概算で損得勘定をしていきます。
1ドル=100円のざっくり計算です。
直近3か月のチャート
上記は2019年3月~5月(直近3か月)のVOOのチャートです。
3か月前と今を比較すると一時期指数は上昇していますが、最近は価格が下落しています。
つまり、3か月前にS&P500に投資していた場合は現在マイナスの状態です。
一口購入していた場合のざっくりした含み損は1,000円です。3万円弱での購入に対して1,000円なので、%換算すると3%程度のマイナスです。
更に、直近3か月で一番価格が上昇していた5月初旬にS&P500に投資した場合はマイナスの額が2,000円。
6%の含み損ですね。
最悪のタイミングで購入した場合、6%の損失。
最高のタイミングで購入した場合、ほとんど横ばい。
直近1年のチャート
上記は2018年6月~5月(直近1年)のVOOのチャートです。
この表を見ると1年前にVOOを購入した場合、損得なしのほぼ横ばいです。
貯金していたのといっしょですね。
損するリスクをとっているので、横ばいなら貯金している方がいいとも言えます。
それはさておき、1年単位で見ても最悪のタイミングでの購入は1か月前の2019年5月ですね。
同じく一口購入で、2,000円の含み損。6%のマイナスです。
しかし、最高のタイミング(安値)2018年12月~2019年1月に購入できている場合を見てみましょう。
22,000円で一口購入することが出来ている為、2019年6月現在は3,000円の含み益があります。
%にすると12%の利益です。
この一年で考えれば、損している可能性も得している可能性もありました。
最悪のタイミングで購入した場合、6%の損失。
最高のタイミグで購入した場合、12%の利益。
直近1年のチャート
続いて、上記は2014年6月~2019年5月(直近5年)のVOOのチャートです。
5年前にVOOを購入していた場合はかなりの含み益が出ていることがわかります。
長期的に価格が上昇しているからですね。
ざっくり計算すると、一口購入で7,000円くらいの含み益が出ています。
%換算すると28%の利益です。
更に5年単位で見ると徐々に価格場上昇しているので、5年前~2年前までのどのタイミングで購入していても損をしていません。
よく見ていただきたいのが、2度も暴落しているという点です。
2015年8月と、2016年1月に価格は暴落しています。
暴落があってもなお、長期視点で見れば元通りになるどころがその後右肩上がりに上昇しているのです。
当時は私も投資を始めたてで一切気にしていませんでしたが、価格を気にしていた方は1か月も2か月も含み損の恐怖に震えていたはずです。
その時に、これ以上の下落が怖くて手放してしまった人、株から手を引いてしまった人は当然損をして終わりです。
しかし、振り返ってみれば、暴落時こそ安値で購入するチャンスでした。
振り返ってみないとわからないんですけどね。
暴落時にVOOを購入した人は今も持っていれば30%の近くの含み益を手にすることが出来ています。
100万円投資していれば、5年で130万円になっているということです。
長期的な視点で見ることが大切なのです。
5年前~2年前のどの期間に購入しても10%以上の利益。
おまけで10年前からのVOOのチャートも載せておきます。
直近5年のチャートと同様に、1年単位などの短期的な視点で見れば暴落している時期もありますが、長期的な視点で見れば右肩上がりを続けています。
含み損を抱えたからといってすぐに損切りをするのは早計なのです。
慌てないことが大事。
株式投資で含み損が出たときの考え方
頭ではわかっていても大きな含み損を抱えてしまうとなかなか平常心は保てないものです。
自分のお金が目減りしていくと思うと怖い!
気持ちはわかります。私も気になります。
ちなみに現在私も含み損を抱えている株が3銘柄ありまして、その含み損の合計は80万円ほどあります。
その他含み益が出ている銘柄と通算しても合計15万円程は含み損を抱えています。
しかし、安易に損切りに走らず、株をキープし続けています。
私が損切りしないのは以下のような考えがあります。
- 長期的な視点で見れば再度上昇すると踏んでいる
- 持っているだけで配当金が出続けているから
- 持っていても維持費や管理費がかからない
長期的な視点で見れば再度上昇すると踏んでいる
これは最初に述べたとおりです。
長期的に考えれば、今よりもっと株価が上昇すると考えている為、損切りをしません。
今現在含み損を抱えていたとしても5年後は含み益になっている可能性があります。
今より上がる見込みがないと判断できた場合は損切りするもの正解ですが、自分で判断が出来ない場合は慌てて損切りをしてはいけません。
過去と現在を比較するのではなく、現在と未来を比較するのが大事です。
持っているだけで配当金が出続けている
株式は自分が持っているだけで配当金が出ます。
配当金の量は銘柄によって様々ですが、年利3%程度の配当金を得ることが出来ます。
含み損を抱えているとはいえ、配当金が出ている以上は現金として持っておくよりも優秀な資産としてお金が働いてくれます。
持っていても維持費や管理費がかからない
株式は所持しているだけで維持費や管理費がかかるものではありません。
仮に株式を持っているだけで維持費や管理費がかかるのであれば、もう少し慎重に判断する必要があります。
しかし、持っていてお金が出ていかないのであれば、持ち続けても損はありません。
ETFや投資信託の場合は信託報酬がかかりますが、大きな金額ではないので気にするレベルではありません。(1年間で100万円につき1,000~2,000円くらい)
持ち続けて損が出るのは今後もずっと右肩下がりになる場合だけです。
不動産にはない大きな利点とも言えます。
その他損切りしないための考え方
他にも
- 株価を見ない
- お金を生む機会を買ったんだと認識する
というのもありです。
そもそも株価を見なければ、株について考える必要はありません。
とはいえ、何でもかんでもこの方法をとると大きな損失をするリスクがあるのでオススメはしません。
この方法をとるときは、先に今後は株価も持ち直すだろうと考えたうえで行いましょう。
また、素直に諦めて「お金を生む機会を買っただけ」という認識をしてみましょう。
持っているだけで配当金が出る以上、現金として銀行に眠らせておくよりはましです。
お金をかけてお金を生む機会を買った、と考えて一時的に諦めるのもありです。
私はあきらめる時はこの考え方です。
そもそも長期的に株を保持する場合に、含み損を抱えないことはありません。
含み損を抱えるのが普通だと思って、心を健全に保ちましょう。
株式投資で損切りするならそれなりに理由が必要
株式投資で含み損が出たら、損切りをしたくなってしまいますね。
でも損切りをするのであればそれなりの理由が必要です。
損切りをする理由・・・?
例えば、損切りをした場合に、
- 戻ってきたお金で他のものに投資を行い、リターンを得ることが出来る
- 今よりもっと株価が下落して結果的に損失を抑えることが出来る
これらの場合は、損切りした方が正解ですね。
2は長期視点で見れば可能性は低いですが、1の他のものに投資してリターンを得ることが出来る場合は、しっかり考えることが出来るのであればオススメです。
私はそんな実力はありませんが・・・
また、もう高齢の方の場合は、損失が膨らまないように安全な資産に切り替えるのも手です。
私は現在3銘柄で合計80万円の含み損を抱えています。
含み益のあるその他の銘柄と通算しても15万円のマイナスです。
しかし、現在でこそ含み損を抱えていますが、株価が好調に推移していた2016~2017年頃は含み益通算200万円ほどありました。
つまり、今の含み損も一時的なものである可能性が高いのです。
人間には直線本能という本能があり、下がっている時は下がり続けると錯覚してしまいます。
その本能を乗り越えて事実を見据えなければ投資するのは難しいのです。
直線本能について学ぶにはファクトフルネスという本がオススメです。
資産が目減りしていくのはつらいですが、ここを乗り越えると大きなリターンが待っているのです。(約束されたことではありませんが)
様々な視点から考えましょう。
株式投資は余剰資金で行うことが大切
私が損切りをせず、長期的な視点で株式投資をできるのは株式投資に回しているお金が無くなっても生活に支障が出ないからです。
もし仮に株式投資に回しているお金が無くなったときに、自分の生活が出来なくなる場合には株式投資を長期的な視点で見ることが難しくなります。
なので、株式投資を行う際は余剰資金で行うようにしましょう。
余剰資金を作れないという方は楽天証券の積み立てNISAで毎日100円ずつ積み立てるのがオススメです。
出来ることから資産運用を始めて、豊かな生活を目指しましょう。
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